楽譜も見ずに、ピアノをスラスラと即興で演奏できる人って、一体どうやって音を選んでいるのでしょうか?
例えば曲のリクエストをされて、すぐにピアノで弾ける人っていますよね。
この記事では、ピアノで即興演奏できる人の頭の中について、お伝えします。
もくじ
即興演奏ができる人は音楽理論が分かっている
即興演奏ができる人は、ちゃんとした理論の裏付けを持っており、コード進行を把握しています。
全ての調(キー)が頭に入っていて、曲の調によって、どんな音を使うとよいのか、またそれらの音を駆使してフレーズを作り出し、弾いています。
身体にその理論がすっかり染みついている人は、感覚で弾くということができます。だから、その場でリクエストされてすぐに弾けるわけです。
決して、適当に弾いているわけではありません。
また上手な人は、コード進行を基本にしながらも、上手く合いの手を入れたり、オシャレな音を足して、その演奏をますます素敵にするようなエッセンスを加えます。
和音、リズム、合いの手的なネタをたくさん持っており、その時の雰囲気で音にするのですが、多くの引き出しをたくさん持っている人ほどセンスのいい即興演奏ができるのです。
クラシックピアノを学ぶ過程とは違う
多くのピアノ学習者は、クラシックピアノというジャンルでピアノを学びます。
楽譜を読めるようになったら、モーツァルト、ベートーベン、ショパン、などクラシックの作曲家の曲を、楽譜通りに弾くようになります。
実は、即興演奏を学べるような機会というのは、音楽の道に進む人でさえも、なかなかないものです。
どんなに大曲が弾けるようなテクニックの持ち主でも、クラシックの練習方法だけでは、即興演奏のテクニックは勝手に身につくものではありません。
即興演奏のための練習を独学で探りながら続けるか、音楽教室で「ジャズピアノ」というジャンルのコースで教わるか・・・つまり、クラシック音楽とは違う練習が必要となります。
独学するなら
「即興演奏」は必ずしも「ジャズピアノ」だけに限りません。おしゃれな和音を使わずとも、ポピュラー音楽をピアノ曲で即興演奏することもそのひとつです。
そのための方法について、簡単に説明します。
コードを覚えることはほぼ必須
「音楽理論」というと堅苦しくて、ハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、「コード」という言葉なら聞いたことがあると思います。
コードは和音のことですが、コードを学ぶと音楽理論がぐっと理解しやすくなります。
コードが弾けるようになると、楽譜がなくても和音が弾けるので、即興演奏を目指す人のほとんどはコードを習得します。
「耳コピ」をして耳を鍛える
即興演奏をするためには、頭の中にある音、または聴こえた音を瞬時に楽器で表現する能力が必要です。
そのためには、耳を鍛える練習が必要となります。
その際、プロのミュージシャンの多くが、とても効果的だと太鼓判を押す練習法が「耳コピ」です。聴いた音楽を楽譜にすることです。
何でもいいのですが、好きなミュージシャンの曲のメロディーから始めると楽しいかもしれませんね。
最初のうちは難しいので、サビだけ、最初の1段だけ、とハードルを下げて始めるのがコツです。
長く続けると、これまで聞き取れなかった音の数が増えていき、耳が鍛えられていきます。また、ピアノ奏者には必要な「伴奏パターン」としての技も増えていきます。
時間のかかる訓練ですが、とても効果があります。
まとめ:ピアノで即興演奏ができる人の頭の中ってどうなってるの?
ピアノの即興演奏ができる人の頭の中について、説明しました。
即興で演奏できる人たちは、音楽理論が分かっており、それをもとに、オシャレな音を足したり、自分の持っている合いの手など、沢山の引き出しから表現します。
多くのピアノ学習者は、クラシックピアノを中心に学びます。クラシックの作曲家の曲を弾けるように練習を続けても、即興の技術が勝手に身につくということではありません。
即興演奏のテクニックはまた別の練習が必要となります。
それにはコードの勉強や耳コピの訓練をするのが方法のひとつです。ぜひ参考にしてみてください。
あなたの音楽ライフが、さらに充実したものになりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コード学習のメリットついて、もっと知りたい方はこちら→ピアノ学習者必見!コードが分かるといい理由。