最近よくTVでも芸能人がピアノを披露したり、駅や空港でピアノを通りすがりの人が弾いたりする番組を見かけます。YouTubeやストリートピアノで見事なピアノを披露している人もいますね。
以前はピアノの演奏を聴くには、コンサートホールで綺麗な服装をして、行儀よく聴くイメージが強かったかもしれません。今では、以前より気軽に身近にピアノが聴ける場が増えたような気がします。
そういう姿を見て、ずっと昔にピアノを習っていた人は、再開してみたいという気持ちになることもあるのではないでしょうか。それとも、ずっとブランクが長すぎて、もう自分には関係ない夢だと諦めてしまってませんか?
この記事では、ブランクがあってもピアノ再開は大きな壁ではない、その理由を紹介します。
もくじ
どんなに長いブランクでも、ピアノ未経験者よりは有利
ブランクと言っても、人によって状況は様々です。どんなに長いブランクでも、ピアノ未経験者よりは有利な理由があります。それについて説明します。
経験者は、必ず感覚を思い出す
30年のブランクがあったとしても子どもの頃、10年間真面目に練習していたのであれば、楽譜が読めて、かなり弾けるまでのレベルまで達していたのではないでしょうか。
真面目に練習していなかったとしてもピアノ教室に通っていた期間があれば、楽譜の読み方もある程度分かるでしょう。
いずれにしても、どんなにブランクがあっても、しばらく練習を続ければ、指の感覚や楽譜を読む感覚は、個人差はあれど、必ずよみがえります。
初心者よりも感覚を掴むのが早い
ピアノ歴がわずか1年であれば、楽譜の読み方は入門程度にしか習得できていなかったかもしれません。そんな場合は再開しても、まずは入門レベルまでにしか上達しないでしょう。
それでも、少なくとも言えるのは、そういう人ですら、全くの初心者よりは1歩でも2歩でもリードしているということです。
ブランクが長くて、ピアノの動きや楽譜の読み方を全然覚えていないという人であっても、再開してしばらく続けていれば、感覚を取り戻す時が必ずきます。初めてピアノを始める人よりは、ずっと早い段階で、指が動いてくれるのです。
「ピアノの経験がわずか1年であっても、1年分は初心者よりリードしている」、それは事実です。ブランクがあっても、その経験は、再び練習を始めれば、必ず役に立つのです。
せっかくピアノの経験者であれば、これ以上ブランクを空けるより、再開してみませんか?ブランクが短ければ短いほど、再開が早ければ早いほど、思い出すまでの時間は最小限ですみます。
初心者でも、経験は必ず残る
では、初心者の人はどうでしょうか。「今から始めても上達するか分からない」「長続きするか分からない」という理由でピアノ学習に挑戦することをためらっている人がいるとしたら、迷っている時間がもったいないです。迷うくらいなら始めちゃいましょう。
独学でもいいのです。いつかやめてしまっても、次に再開する時は、初心者の人よりはリードしていることになるわけです。
経験は、必ずあなたの頭と身体の中に残ります。
ピアノ再開の目的は?
ピアノを再開する目的や理由は、どんなことがあげられるでしょうか。
ピアノをスキルアップさせたい
ピアノが好きだったのに、環境や時間の都合でやめざるを得なかった人もいるかもしれません。
ある程度頑張っていた時期があれば、昔やっていたレベルまで復活させるまでは独学で続けてもいいかもしれません。
さらに上を目指したい人は、再開するにあたり、レッスンを受けることもひとつの方法です。
憧れの曲・好きな曲を弾いてみたい
子どもの頃は決められた教材や曲集で練習し、ちょっと退屈な想いでピアノと関わっていたという人も多いかもしれません。
1度やめて、自由に選択できる今、昔から好きだった曲・憧れの曲を弾いてみたいという人もいるでしょう。
自由にできる今こそ、再開して、ピアノを楽しみましょう。子どもの頃より、自分の意思で取りくむ分、楽しめるはずです。
脳トレのためにやりたい
人生100年時代と言われます。ただ長生きするだけでなく、いつまでも身も心も元気でいたいものです。
ピアノの練習は、普段使わない指を使うことで、脳が活性化されると言われます。さらに曲が弾けるようになるとい達成感を得られることで、若返りホルモンである「ドーパミン」が分泌されると言われます。これは脳科学的にも証明されている事実なのです。
脳トレ・ボケ防止のために、ピアノ再開という方法を選ぶことはとても賢い選択だと思います。
ピアノの再開は独学、レッスン通い、どちらがおすすめ?
ピアノを再開したい人の中には、ピアノ教室に通った方がいいのか、独学でもできるのか、それを迷っている人は少なくないと思います。それぞれのメリットを紹介します。
独学のメリット
迷っているうちに独学でも、さっさと始めた方がより早く再開できます。今はYouTube、WEB、書籍など、独学で学習できる情報が溢れています。「この人の指導方法は分かりやすいな」と思える人が見つかれば、こっちのものです。レッスン代をかけずにピアノが学べることは、時間とお金の節約にもつながりますから。
そして何より、昔、1度でも先生から教わった経験があるのですから、全くの初心者ではありませんよね。今回はまずは独学で再開、というスタイルでもいいと思います。
ピアノ教室に通うメリット
ピアノをもう一度基礎からしっかり学びたい、練習を継続させたい、と思う人はできればピアノ教室に通い、プロの力を借りた方がいいかもしれません。指導法も人柄も、自分に合う人を探して、その先生を信じてついていきましょう。
あなたの今のレベルに合った指導法を受けることで、正しい姿勢や奏法が身につきます。その方が、変な癖がつきそうになっても、回避できますし、何より、上達への近道です。
まとめ:ピアノの再開。ブランクがあっても大丈夫。
ここまで、どれだけブランクがあってもピアノの再開は初心者より有利である理由を説明しました。
ブランクは人によって様々な状況です。もちろん、ピアノの経験が長い人やブランクが短い人の方が、再開して、感覚はすぐに思い出せます。
しかし、どんなにブランク長くても、経験が短くても、再開して練習をすれば、必ず感覚がよみがえる時がきますし、全くの初心者がピアノを始めるよりは、上達が早いです。
経験したことは必ず、やれば思い出しますし、自分の身体に残るものです。
そのような理由から、ピアノを再開するということは、初心者がピアノをスタートさせるより、ずっと有利です。
再開した時に独学か、レッスン通いかそれに迷う時も、取りかかりやすい方法をまずは選びましょう。ブランク期間が短いほど、早く感覚は戻りますから。
基礎を学んだ人であれば、再開した時、独学でも大きな問題はありません。
ぜひピアノを再開して、生涯を通しての趣味に、脳の活性化のために、素敵な音色を奏でてみませんか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。