ピアノにおいて、正しい姿勢や指のフォームで弾くことはとても大切なことです。
特に小さなお子さんや初心者の方は、指先の力が弱く「まむし指」になってしまうことがあります。
ゆっくりな曲を弾くうちは、それでも問題ないかもしれませんが、長く続けるうちに支障が出てきます。
支障を感じ始めた後に修正することは、簡単ではありません。そのため、正しい指のフォームはピアノを習い始めた初期の段階で身につけることが大切です。
この記事では、正しい指のフォームについて説明します。もうまむし指とは、おさらばしてしまいましょう。
もくじ
ピアノを弾く姿勢はいつも「自然体」
そもそもピアノを弾く姿勢というのは、人間の身体にとって、自然な状態に近いもの、と考えてよいでしょう。
例えば、部屋でのんびりくつろいでいる時を想像してみましょう。肩や手首に無駄な力は入っていないと思います。
指に関しても同じです。普段、リラックスしている時の指の形。スマートフォンの画面を触る時の、丸みを帯びたような指の形。それがあなたにとっての自然な指の形、つまりピアノにおいても「理想の指のフォーム」なのです。
そのフォームで練習を続けると、ピアノの打鍵に無駄な力が不要で、響きのある美しい音が出せるようになります。
正しい指のフォームの例
前項で説明した「自然な指の形」を踏まえて、正しい指のフォームを見てみましょう。
写真① 自然な形のアーチを作ります。鍵盤と指の角度が45度くらいが理想。「指の腹」の部分で打鍵します。
自然なアーチを作ることで、どの音へも指から鍵盤へいい重みが伝わります。ピアノを打鍵してもその形がキープできるようになればOKです。
正しくない指のフォーム
次に、正しくない指のフォームを見てみましょう。
指先が立ちすぎる
写真② 爪にも当たりやすく、鍵盤に接する指の面積が小さいので、安定しません。特に黒鍵を弾く時は滑りやすくなり、望ましくありません。
指の関節がへこむ「まむし指」
写真③ 指の関節がへこんでしまう「まむし指」です。この形だと、鍵盤の深いところまでしっかり打鍵できず、芯のある美しい音が出せません。
ゆっくりの曲では問題なく感じるかもしれませんが、速い打鍵では支障が出ます。ある程度上達してからの改善は大変なので、初期の段階で正しいフォームを身につけることが大切です。
ピアノでは「まむし指」になってしまう人でも、そのうちの多くはスマートフォンを扱う時は「自然なアーチ(正しいフォーム)」の形ができているのではないでしょうか?
それができるのであれば、ちょっとコツを掴めば、ピアノでも必ず正しいフォームで弾けるようになります。
自然な指の形で弾くことが、長時間、美しくいい響きで弾くことにつながるのです。コツを掴むまで、やってみましょう。
まとめ:ピアノを弾く指のフォーム〜まむし指とはおさらば
ここまで、ピアノを弾く時の正しい指のフォームについてお伝えしました。
ピアノにおいて、正しい姿勢や指のフォームで弾くことはとても大切なことです。
しかし、お子さんやピアノ初心者は、正しくない指のフォーム「まむし指」になってしまうことがあります。
ゆっくりな曲を弾くうちは、それでも問題ないかもしれませんが、長く続けるうちに必ず支障が出ます。
正しい指のフォームは、ピアノを習い始めた初期の段階で身につけることが大切ですし、その方が効率もよいです。
そもそもピアノを弾く姿勢というのは、人間の身体にとってとても自然な状態に近いもの。
コツを掴めば、そんなに難しいものではありません。
まむし指とはおさらばして、正しい指のフォームを身につけましょう。そして自分の好きなピアノ曲を少しでも美しい響きで弾き、素敵な時間を過ごしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。