せっかくピアノ教室でピアノを習うなら、その学びを2倍にも3倍にもできたらいいですね。
同じ先生から習っていても上達が速い人と遅い人がいます。その理由のひとつは、レッスンの受け方にあります。
この記事では、上達するレッスンの受け方について、お伝えします。
もくじ
レッスン時間の過ごし方
レッスンで学んだことを、100%以上吸収するための過ごし方についてお伝えします。
注意やアドバイスを楽譜に書き込む
必ずレッスン中は鉛筆を譜面台のところに置き、先生からのアドバイスをいつでも書き込めるようにしましょう。
先生が置いてくださっていることもありますが、ここはぜひ自分のものを使いましょう。
楽譜は生徒さんの所有物なので、書き込みは基本OKであるはずです。お勧めは「鉛筆」。鉛筆であれば、後で消すこともできます。
シャーペンはおすすめ出来ません。芯が折れた場合、ピアノの中に入ると取り出せなくなってしまうからです。
レッスンを録音する
レッスンで教わることを、その場では理解したつもりでも、意外と忘れてしまうものです。前項でお伝えしたように、楽譜へのメモも必要ですが、全てをメモするのは難しいです。
そこでお勧めなのがレッスンを録音すること。後で聞き返すと、細かな注意点など、忘れている内容は多いものです。録音を聞くことで思い出せます。
録音すると、レッスン中はリアルタイムでメモを取らなくてすむので、先生の言葉に集中することができます。
また自分の演奏を聞くことにもなるので、たくさんの気づきに出合えます。
もっと上手に弾いているつもりだったのに、そうでもなかったりすることも。むしろ学習者にとっては、そのようなギャップを感じることの方が多いと思います。
自分の演奏を聞くのは恥ずかしくて勇気がいることかもしれませんが、現実を知れば、自分でも課題が見つけられます。それは、効率よく上達することにつながるのです。
尚、レッスンを録音する際は、ひと言先生へ許可をもらうことを忘れずに。
次のレッスンまでの過ごし方が上達へのカギ
特に大人の皆さんは忙しい。だからと言って、レッスン時間の約30分だけで上達を目指すのは、限界があります。ある程度、自宅の練習時間は確保したいものです。
そこでレッスン後から、次のレッスンまでの過ごし方について説明します。
自宅での練習量が上達と比例する
レッスンは、自分が分からないことを先生から教わる場です。練習するための時間ではありません。
自分1人で出来ることは可能な限り、自宅で練習し、できるようになっておきましょう。
そうすることで、次回のレッスン時間を有意義なものにできます。自宅での練習量が、上達に比例すると言っていいでしょう。
大人は練習時間を確保することは大変だとお思います。自分に合うやり方を探りながら、練習を習慣にしましょう。
レッスンの録音を早い段階で聞く
つい日々の忙しさの中でやりがちなのが、せっかくレッスンを録音しても、聞かないまま次のレッスンを迎えてしまうことです。
特にレッスンが毎週、ということであれば、気がつけば1週間なんてあっという間ですよね?2週間でもすぐやって来ます。しかし聞かないまま、というのはとてももったいない。
レッスンの当日、または次の日までに、意識して聞き返すことがお勧めです。自分への課題が早い段階で分かると、効率よく練習ができるからです。
忙しいのであれば、せめて、移動中とか、ながら聞きでも構いません。全く聞かないよりは何倍も気付きがあるでしょう。
レッスンの録音を聞き返すかそうでないかで、レッスンで学んだ価値を2倍にも3倍にもできるのです。
レッスンの学びをもっと有効活用したい人は
1度のレッスンをもっと有効活用したい時は、A4サイズのスケッチブックやスクラップブックを購入して、楽譜をコピーして練習用に使うのがおすすめです。
毎回のレッスンの録音内容は、一言一句、全てこれに書きこみます。
また、練習番号や指番号を書いたり、ミスしやすいところに印をつけたりして、自分が練習しやすいように使いましょう。そういった書き込みをすることは、譜読みや練習時間の短縮につながります。
新しい曲をやる度に、筆記用具代やコピー代がかかることにはなりますが、レッスン代に比べたら微々たるもの。
数回のレッスンを受けっぱなしにするより、1度のレッスンの復習をしっかりすることが確実に上達します。上達が目指せる上に、レッスン回数も最小限ですませられます。面倒でもやらない手はありません。
同じ曲のお手本を聴く
習っている曲のお手本を聴くことも、上達へのカギです。これなら、移動中や家事をしながらでも、聴くことができるでしょう。今はネットやYouTubeなど、無料でも聴く方法があります。
このように、ピアノの前に座る以外の時間も使いながら、無理なくピアノ上達を目指したいですね。
もちろん、その曲を集中して聴く方がより勉強になります。時々はそのような「聴く」時間を持つように心がけましょう。
まとめ:ピアノのレッスンの学びを最大に吸収する方法
ここまで、ピアノのレッスンでの学びをしっかり吸収する方法についてお伝えしました。まとめると次のようになります。
レッスン中の過ごし方
・鉛筆を準備し、必要なことをメモする
・録音する
次のレッスンまでの自宅での過ごし方
・レッスンで学んだこと中心に、しっかり練習する
・そのためにレッスンの録音を必ず聞いて復習する
・練習用楽譜を作り、細かく書き込んで、練習をしやすくする
せっかくお月謝を支払うなら、学んだことをその金額以上の学びにつなげられたらいいですよね。
先生の教えを効率よく吸収して、ぜひ上達につなげていただけたらと思います。
皆さんの音楽ライフが楽しいものになりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。