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ピアノ基礎練習

ピアノでのテンポ感覚を身につけよう

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音楽の大切な要素の中に「テンポ(速さ)」があります。一定のテンポを刻むことは、ピアノにおいても基本のテクニックです。

クラシック音楽の中では、ロマン派の音楽のように比較的、自由なテンポ感の楽曲もあります。それでも、基本となるテンポがあり、「自由な揺れ」はそれができた上に成り立つものです。

時間の感じ方は人によって、またその時の気分で変わることがあります。楽器を演奏するには、客観的に正しいテンポを感じ取れることが必要です。

この記事では、ピアノを練習する上で必要な、テンポの感覚を身につける方法をお伝えします。

もくじ

メトロノームを使った練習

正しいリズムや一定のテンポで弾いているつもりでも、気がつかないうちに速くなってしまったり、逆に遅くなってしまったりすることがあります。余裕がない演奏ほど、そういうことが起きます。

そういう時のために、メトロノームに合わせる練習はとても効果的です。メトロノームに合わせることで、客観的に一定のテンポで弾くことが可能になるからです。基礎練習でも楽曲の練習でも、多くの場面でメトロノームを活用しましょう。正しいテンポが刻めるようになります。

メトロノームの活用法についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。ピアノの練習におけるメトロノーム活用方法。

声に出してカウントをする

メトロノームの練習が効果的であることは前項で説明しました。ただし、「メトロノームがないと正しいテンポが刻めない」となってしまったら、意味がありません。

そこで、メトロノームをはずした後も、一定のテンポを継続できるための練習方法をお伝えします。

メトロノームと一緒に声に出して数える

まずはピアノなしで一定のテンポを刻む練習をします。

クラシックとポップス音楽ではアクセントの場所が異なりますが、ここではクラシック音楽における考え方で紹介します。

次の拍子を、メトロノームに合わせながら、一定の間隔で声に出してカウントしてみましょう。

4拍子 ・2・・4・・2・・4〜

3拍子 ・2・3・・2・3〜

2拍子 ・2・・2〜

8分の6拍子 ・2・3・・5・6・・2・3・・5・6〜

数字が大きいところは少し大きめに数え、アクセントがつくようにカウントします。そうすることで、その拍子らしさが表現できます

一定のテンポに慣れてきたら、メトロノームなしで、カウントしてみましょう。ある程度長めに数えても、カウントが安定していればOKです。

声に出してカウントしながら弾く

次はカウントしながら、楽曲に合わせて練習しましょう。

声に出しながら合わせることは難しいと思います。なので、「ゆっくりすぎる」と感じるくらいのテンポから合わせましょう。

ここで気をつけることは、「弾いているピアノに声を合わせる」のではなく、「カウントの声に合わせて弾くこと」です。前項で、メトロノームに合わせてカウントの練習をしたので、一定のテンポでカウントできるようになったと思います。その安定したテンポに、ピアノを合わせる、ということが大切です。

ゆっくりのテンポで練習する時のカウント方法

カウントの速さがあまりゆっくり過ぎると、逆に不安定になってしまいます。

そこで、ゆっくりのテンポで練習する時は、カウントする数字の後にさらに「ト(と)」という言葉を入れて数えると安定します。「1ト 2ト 3ト 4ト」という感じです。

なぜこのように数えるのかというと、「ト」を入れることで、ゆっくりのテンポ(速さ)でも「4分音符=♩」の半分の長さまで確実に数えられるからです。

このような練習をすると、正しく弾けていない所や苦手な所が一目瞭然で分かります。

カウントしながら弾くのは難しいと思いますが、できない時は欲張らずに、「片手ずつでやってみる」または「止まらずに弾けるくらいまでテンポを落とす」練習をしましょう。結局はその方が、上達が早いです。ゆっくりでも止まらずに弾ければ、その後、テンポを速くしていくのはそこまで難しくありません。

そしてゆっくりの段階から「どのような音色」で「どのように表現するか」など、音楽的な表現を意識することも大切。そうすることで、音楽的な仕上がりも早くなります。

まとめ:ピアノでのテンポ感覚を身につけよう

ここまで、ピアノでのテンポ感覚を身につける方法について説明しました。

テンポは音楽を学ぶ上でとても大切な要素です。時の流れは人それぞれ、気分によっても変わるもの。客観的に一定の間隔でリズムを刻むことは、ピアノを弾く上でもとても大事なことです。

そのためには、メトロノームを使った練習がとても効果的です。それによって、「実は正しく弾けてなかった」ということがすぐに分かるというメリットもあります。

ただし、メトロノームを使わないと一定のテンポが刻めないとなってしまっては本末転倒。そこで、自分でカウントしながら弾く練習も大切です。そうすることで、その拍子らしさも表現できるようになります。メトロノームなしでそれらができるようになれば、テンポ感においては怖いものなしです。

ぜひこれらの練習が、少しでも皆さんのピアノ学習へのヒントになれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。