音楽記号の「スラー」と「タイ」。どちらも見た目がそっくりな記号です。
この記事では、見分けがつきにくい「スラー」と「タイ」、それぞれの意味と見分け方についてお伝えします。
もくじ
スラーとは
スラーとは、音をなめらかに演奏するための記号です。
下の楽譜の①と②は、「スラー」または「タイ」です。どちらも見た目は似たような記号ですが、「スラー」はどちらでしょうか?
答えは、②が「スラー」です。弧を描くような記号で音符がまとめられていますが、「異なる音」をつなぐところが「タイ」と違う点です。
奏法としては、スラーの最初から終わりにかけて、なめらかに演奏します。
タイとは
タイとは、複数の音符をつなげて演奏するための記号です。同じ高さの音符どうしをつないでおり、後の音符は弾きなおさずに、のばしたままにします。
スラーと違って、タイで表記された音は、必ず1つめと2つ目の音符は同じ高さの音となります。
小節をまたぐこともある
タイは小節をまたぐこともあり、その場合も後に出てくる音符は弾きなおしません。
同じ長さをタイで表すこともある
長めの音符を、タイを使って別の表記で表すこともできます。
メリーさんのひつじ(一般的な表記)
上の楽譜を、タイを使って表した場合は下のようになります。
見た目は違いますが、どちらの音符も同じ長さを表しています。どちらかと言えば、タイで表した方が、拍子の数え方や音符の長さが、視覚的に分かりやすいです。
まとめ:音楽初心者でも簡単!スラーとタイの見分け方。
以上、「スラー」と「タイ」の違いや見分け方をお伝えしました。
どちらも弧を描くような似たような記号ですが、その役割は全く違います。
スラーは、音をなめらかに演奏する記号で、楽譜上では異なる音をつなぎます。
タイは、複数の音符をつないで演奏する記号で、後の音符は弾きなおしません。楽譜上では同じ高さを表す音符どうしをつなぐように表されます。小節をまたぐこともできますし、長めの音符をタイを使って別の表記で表すこともできます。
楽譜ではおなじみのこの2つの記号。区別しながら、音楽を楽しんでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。