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ピアノを始めたい方へ。楽譜が読めた方がいい理由。

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ピアノに挑戦したくても、楽譜を読むことが大きな壁となって始めることをためらっている人がいると聞きます。

一方で、世の中には、楽譜が読めなくてもピアノが弾ける人や、盲目のすばらしいピアニストがいらっしゃいます。楽譜が読めなくても、ピアノが弾けるならば、「楽譜を読む力は身につけなくてもいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、楽譜が読めた方が、断然、ピアノは学びやすいです。

この記事では、これからピアノに挑戦しようと思っているあなたへ、なぜ楽譜が読めた方がいいのか、その理由を説明します。

もくじ

楽譜が読めなくてもピアノが弾ける人

楽譜が読めなくてもピアノが弾ける人というのは、少数派です。

「ピアノが弾ける」のレベルにも様々ありますが、一流ピアニストのレベルでも楽譜が読めない人が時々いると聞きます。

筆者が昔、高校の音楽講師をしていた時、休み時間にピアノを弾く男子生徒がいました。その子は楽譜が読めないとのことだったのですが、自分の知っているポピュラー音楽をピアノでスラスラ弾くのです。初めて弾く曲については、少し音を間違えることもありましたが、わりとメロディーと和音は正しく弾いていた印象です。

彼のピアノや発言から想像すると、おそらく何度もくり返し弾くことで、耳で聴き分ける力をつけながら、指のスキルも身につけていったのでしょう。

楽譜が読めない一流ピアニストは、そういった練習をものすごくストイックにやり続けた人たちなのでは、と想像します。

語学習得において

ここでは、一般的な語学習得のパターンから、楽譜が読めることのメリットとなるヒントを説明します。

日本人の英語学習のパターン

日本人が英語を学ぶ時、最初に学ぶのは「文字の読み方・書き方」です。

英語が堪能ではない人にとって、長めの英文を読まれると、聴きとりは難しいと思いますが、それを文字にしてゆっくり読むと、意外と簡単な文章だったりします。

このように、何と言っているか「視覚的に」分かると、理解しやすいことが多いものです。

乳幼児が言葉を覚えるパターン

生まれた子どもが言葉を習得していく順番としては、先に簡単な会話ができるようになって、少し大きくなってから初めて「読み書き」を学びますね。

現地では、日常的にその言語に触れることができ、聞いたり、話したりする量が多いため、小さい子などは文字が読めなくても、話せるのです。

ただし、成長とともに難しいことを学んでいくにつれ、文字を読み書きできるスキルがどうしても必要になっていきます。それはやはり、耳だけで理解するより「視覚的にも理解する」ことが、圧倒的に分かりやすいからだと思います。

ピアノで楽譜が読めるということ

前項では、語学など何かを学ぶ時、耳からだけでなく「視覚的に」学ぶことで理解しやすくなることをお伝えしました。

音楽や楽器を学ぶ際も、同じことが言えるわけです。そのため、楽譜が読めることは、ピアノ学習にとても必要なことなのです。もう少し、詳しく説明します。

ピアノでも視覚的に分かると早い!便利!

人前で話すことに慣れている人以外は、大勢の前でスピーチをする時、「カンペ」を見ながらの方が楽だし、安心ですよね。

楽譜を読むことも、それと同じことなんです。読めると「楽」「安心」だと言える場面が多いということなんです。

逆に、楽譜なしでピアノを弾くためには、読譜力を身につける以上に大変な訓練が必要だったりします。そもそも、楽譜なしでピアノを弾けるようになる方法を教えてくれる先生というのは、すごく限られており、学べる環境はそう多くはありません。

そういう理由からも、楽譜を読んでピアノを弾く方が、楽譜なしで弾くよりずっとハードルが低いことなのです。

楽譜を読む自信がなくても大丈夫

それでも、楽譜を読めるようになる自信がないという方、大丈夫です。

ひらがなやカタカナなどを初めて学んだ時は、きっと読み書きすることは難しかったはずです。しかし、使い続けて、今では当たり前のことになりましたよね。

楽譜も、読み方を覚え、簡単な音符から、徐々にレベルアップすれば、必ず慣れていきます。人間は新しいことでも、経験していくと慣れる生き物。楽譜に壁を感じている人は、今はまだ楽譜に触れる経験が少ない、ただそれだけのことです。続ければ、必ず慣れるから大丈夫!

まとめ:ピアノを始めたい方へ。楽譜が読めた方がいい理由。

ここまで、ピアノを始めるにあたって、楽譜が読めた方がいい理由について説明しました。

楽譜が読めなくてもピアノが弾けるピアニストはいます。そういう方は、耳がとってもいい人。しかし、耳だけで音楽を学ぶことは、楽譜が読めること以上に難しいことなのです。

長い英文を、耳で聞くだけでは理解できなくても、その英文をゆっくり読むと、思ったより簡単だった、ということはよくあることです。

このように、何かを学ぶ上で「視覚的に」分かると、理解が早いですし、楽なのです。楽譜が読めるようになるメリットもそれと似ています。

楽譜を読めるようになる自信がない人も大丈夫。誰でも最初の一歩がありますが、続ければ必ず当たり前のようにできていきます。学ぶことをやめないかぎり、必ず慣れていくものです。続けるほど、読むのも早くなっていきます。

ぜひ「ピアノ」という新しい分野に1歩、足を踏み入れてください。きっとすてきな世界が広がると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。