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楽譜の読み方(超初心者向け)

ピアノの楽譜の読み方①ト音記号編 

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ピアノの楽譜は、ト音記号とヘ音記号で表される大譜表で表されます。この記事では、音符が読めない方向けに、楽しく楽譜に親しんでいただけるよう、ト音記号の読み方をお伝えします。

ピアノの「ド」の位置を知ろうをまだ読んでいない方は、先にそちらの記事を読んでいただくことをおすすめします。

こんにちは。暗い顔をして、どうしたの?
リコーダーの楽譜は1段なのに、なぜピアノは2段あるの?2段もあるから、読むのが難しくて・・・
いい質問だね。ピアノは1台で色んな表現ができるし、音域がとても広いから、「楽器の王様」とも言われる。
音域が広いという理由で、2段の楽譜(大譜表)を使う必要があるんだよ。
2段もあるから、難しいよね。
両方1度に覚えようとすると大変なので、1つずつ見ていこう。今回はリコーダーの楽譜でもある、ト音記号の読み方を覚えよう。

もくじ

ピアノの楽譜を見てみよう

ステージで演奏するオーケストラを、見たことがありますか?小さい楽器から大きい楽器、様々な種類の楽器がありますが、それらの大勢の楽器が合奏するような曲を、ピアノは1台で表現することが可能です。

ちなみに、小さい(短い)楽器ほど、音域は高く、大きい(長い)楽器ほど、低い音が出ます。

ピアノはそれらの楽器の音域を全てを1台で表現できるのだからすごいですよね。音域がとても広いので、楽譜にすると、「ト音記号」と「ヘ音記号」で表される「大譜表」を使う必要があるです。

下の楽譜はピアノの楽譜です。「ト音記号」は高い音域を表し、主に右手で弾きます。一方、「ヘ音記号」は低い音域を表し、左手で弾きます。

ピアノの鍵盤を見てみよう

ピアノの鍵盤を見て、音域の範囲を確認しましょう。

ピアノは88鍵

下の写真は、ピアノの鍵盤です。白鍵と黒鍵を数えると、88鍵あります。高い音域は主に右手で弾き、楽譜では「ト音記号」で表されます。一方、低い音域は主に左手で弾き、楽譜では「ヘ音記号」で表されます。

「基準のド」の付近の音域は、ト音記号とヘ音記号のどちらの譜面でも表せます。

鍵盤で「ド」の位置を復習しよう

鍵盤上の「ド」の位置を、確認しましょう。まず、黒鍵が2つと3つに並んでおり、「ド」は黒鍵の2つ並びにある左側にありましたね。

次に「ソ」の位置も覚えましょう。「ソ」は黒鍵3つのうち、真ん中の黒鍵の左側です。実際に下の鍵盤を指で差しながら、場所を覚えましょう。

「ソ」の位置が、パッとみて、すぐに分かるようになったかな?

「ドレミファソラシド」全ての場所を覚えよう

ドからシの全ての音を、鍵盤上で覚えましょう。実際に下の鍵盤を指で差しながら、ドレミを言ってみましょう。

赤の文字を隠しても、音名(ドレミ…の呼び方のこと)を言えますか?順番の並びだけでなく、ランダムに言えるまで覚えましょう。

下の鍵盤で「ファ」「シ」「ラ」「レ」の場所が分かるかな?
もし迷ったら、少し戻って、鍵盤上の場所を復習しようね。できるようになったら、次に進もう。

ト音記号の楽譜

ここから楽譜の読み方を学んでいきます。

楽譜上のドレミファソラシド

下のト音記号の楽譜を見てみましょう。五線譜と呼ばれる5本の線の上にト音記号があることで、音符たちは「音の高さ」を表します。音符を読む方向は、左から右の順番です。

まずは「ド」と「ソ」の音符を覚えよう

ここでは、「ド」と「ソ」の音符だけ覚えよう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、確認しようね。

ちなみに、上の楽譜上で表される音は、下の鍵盤の「ド(基準のド)」「ソ」「ド」と同じです。

「ドレミ」の音符を覚えよう

下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「ド」「レ」「ミ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。

「ド」「レ」「ミ」の場所を覚えたら、次の楽譜上の音名(ドレミ…の呼び方のこと)を当ててみよう。



答え

出来たかな?読めるようになったら、次に行こう。もし自信がない時は、少し戻って、スラスラ言えるまで「ド」「レ」「ミ」を復習しよう。

「ファソラ」を覚えよう

下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「ファ」「ソ」「ラ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。

しっかり、覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

 

もしまだ自信がない時は、少し戻って、復習しましょう。出来るようになったら、次に進みましょう。

 

「シドレ」を覚えよう

下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「シ」「ド」「レ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。

しっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

ここまでおつかれさま。少し休憩しよう。
次はもう少し高い音域に行くよ。これまでの音符が完ぺきに覚えられた、という人はチャレンジしてみよう。

レベルアップしよう

ここでは、さらに高い音符が出てきます。

高い「ミファソラ」

がんばって4つ覚えましょう。この中では「ソ」が、最初に覚えやすいと思います。ここでも、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。

しっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

ここまで、出来ましたか?出来るようになったら、さらに進みましょう。次で最後です。

「トロイメライ」のメロディーにチャレンジ

最後にこの記事の学習のまとめとして、実際のピアノの楽譜から、音名を当てる練習をしましょう。

最初に紹介したピアノの楽譜(↓)をもう1度見てみましょう。この楽譜はシューマンの「トロイメライ」という有名な曲です。このメロディーの部分を見て、音名を当ててみましょう。

音符の長さ(リズム)は違うので、この記事で学習した音符の形とは違って見えるかもしれませんが、「音の高さ(=音名)」は、同じです(「音符の長さ」は今後、学習します)。では、チャレンジ!



答え

さて、どうだったかな?ここまでよくがんばったね。

まとめ:ピアノの楽譜の読み方①ト音記号編

ピアノの楽譜は音域が広いため、ト音記号とヘ音記号で表される「大譜表」が使われます。この記事では、ト音記号について学びました。

学習はくり返すことによって定着します。楽譜の読み方を知らなかった人は、ここで紹介した問題を何度かやると段々と覚えてきますし、時間をおいて取りくむこともさらによい学習となります。

音符を読む練習を少しずつ続けると、そのうち、ドレミを読むことが当たり前になり、楽譜が読めるようになります。ひらがな、カタカナ、漢字を覚えるのもそうやって、少しずつ…を続けた結果、当たり前に読めるようになりましたよね。

楽譜が読めるようになっていくと、音楽が身近になり、とても楽しくなりますよ。これからも楽譜を読む練習を続けて、音楽の世界を広げてほしいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。