ピアノの楽譜は、ト音記号とヘ音記号で表される大譜表で表されます。この記事では、音符が読めない方向けに、楽しく楽譜に親しんでいただけるよう、ト音記号の読み方をお伝えします。
ピアノの「ド」の位置を知ろうをまだ読んでいない方は、先にそちらの記事を読んでいただくことをおすすめします。



音域が広いという理由で、2段の楽譜(大譜表)を使う必要があるんだよ。


もくじ
ピアノの楽譜を見てみよう
ステージで演奏するオーケストラを、見たことがありますか?小さい楽器から大きい楽器、様々な種類の楽器がありますが、それらの大勢の楽器が合奏するような曲を、ピアノは1台で表現することが可能です。
ちなみに、小さい(短い)楽器ほど、音域は高く、大きい(長い)楽器ほど、低い音が出ます。
ピアノはそれらの楽器の音域を全てを1台で表現できるのだからすごいですよね。音域がとても広いので、楽譜にすると、「ト音記号」と「ヘ音記号」で表される「大譜表」を使う必要があるです。
下の楽譜はピアノの楽譜です。「ト音記号」は高い音域を表し、主に右手で弾きます。一方、「ヘ音記号」は低い音域を表し、左手で弾きます。
ピアノの鍵盤を見てみよう
ピアノの鍵盤を見て、音域の範囲を確認しましょう。
ピアノは88鍵
下の写真は、ピアノの鍵盤です。白鍵と黒鍵を数えると、88鍵あります。高い音域は主に右手で弾き、楽譜では「ト音記号」で表されます。一方、低い音域は主に左手で弾き、楽譜では「ヘ音記号」で表されます。
「基準のド」の付近の音域は、ト音記号とヘ音記号のどちらの譜面でも表せます。
鍵盤で「ド」の位置を復習しよう
鍵盤上の「ド」の位置を、確認しましょう。まず、黒鍵が2つと3つに並んでおり、「ド」は黒鍵の2つ並びにある左側にありましたね。
次に「ソ」の位置も覚えましょう。「ソ」は黒鍵3つのうち、真ん中の黒鍵の左側です。実際に下の鍵盤を指で差しながら、場所を覚えましょう。

「ドレミファソラシド」全ての場所を覚えよう
ドからシの全ての音を、鍵盤上で覚えましょう。実際に下の鍵盤を指で差しながら、ドレミを言ってみましょう。
赤の文字を隠しても、音名(ドレミ…の呼び方のこと)を言えますか?順番の並びだけでなく、ランダムに言えるまで覚えましょう。

もし迷ったら、少し戻って、鍵盤上の場所を復習しようね。できるようになったら、次に進もう。
ト音記号の楽譜
ここから楽譜の読み方を学んでいきます。
楽譜上のドレミファソラシド
下のト音記号の楽譜を見てみましょう。五線譜と呼ばれる5本の線の上にト音記号があることで、音符たちは「音の高さ」を表します。音符を読む方向は、左から右の順番です。
まずは「ド」と「ソ」の音符を覚えよう

ちなみに、上の楽譜上で表される音は、下の鍵盤の「ド(基準のド)」「ソ」「ド」と同じです。
「ドレミ」の音符を覚えよう
下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「ド」「レ」「ミ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。


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答え
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「ファソラ」を覚えよう
下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「ファ」「ソ」「ラ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。
しっかり、覚えたら、次の音名を当ててみましょう。
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答え
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もしまだ自信がない時は、少し戻って、復習しましょう。出来るようになったら、次に進みましょう。
「シドレ」を覚えよう
下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「シ」「ド」「レ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。
しっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。
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答え
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次はもう少し高い音域に行くよ。これまでの音符が完ぺきに覚えられた、という人はチャレンジしてみよう。
レベルアップしよう
ここでは、さらに高い音符が出てきます。
高い「ミファソラ」
がんばって4つ覚えましょう。この中では「ソ」が、最初に覚えやすいと思います。ここでも、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。
しっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。
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答え
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ここまで、出来ましたか?出来るようになったら、さらに進みましょう。次で最後です。
「トロイメライ」のメロディーにチャレンジ
最後にこの記事の学習のまとめとして、実際のピアノの楽譜から、音名を当てる練習をしましょう。
最初に紹介したピアノの楽譜(↓)をもう1度見てみましょう。この楽譜はシューマンの「トロイメライ」という有名な曲です。このメロディーの部分を見て、音名を当ててみましょう。
音符の長さ(リズム)は違うので、この記事で学習した音符の形とは違って見えるかもしれませんが、「音の高さ(=音名)」は、同じです(「音符の長さ」は今後、学習します)。では、チャレンジ!
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答え
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まとめ:ピアノの楽譜の読み方①ト音記号編
ピアノの楽譜は音域が広いため、ト音記号とヘ音記号で表される「大譜表」が使われます。この記事では、ト音記号について学びました。
学習はくり返すことによって定着します。楽譜の読み方を知らなかった人は、ここで紹介した問題を何度かやると段々と覚えてきますし、時間をおいて取りくむこともさらによい学習となります。
音符を読む練習を少しずつ続けると、そのうち、ドレミを読むことが当たり前になり、楽譜が読めるようになります。ひらがな、カタカナ、漢字を覚えるのもそうやって、少しずつ…を続けた結果、当たり前に読めるようになりましたよね。
楽譜が読めるようになっていくと、音楽が身近になり、とても楽しくなりますよ。これからも楽譜を読む練習を続けて、音楽の世界を広げてほしいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。