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音楽

音楽の力を感じた何気ない出来事。

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音楽。日常的に誰もが触れているものです。自分で機器を使って聴こうとしなくても、テレビをつければ流れてきますし、外出先でも、勝手に耳に飛びこんできます。

学校では、教科としても扱われていますし、行事では児童や生徒たちの門出にも使われます。

音楽は何かと、私たちの生活や大事な場面には欠かせない存在になっています。

また、こういうことがありませんか?昔よく聴いていた音楽をたまたま耳にして、当時の記憶が鮮明によみがえり、とても懐かしい気持ちになる。こんな気持ちになることって、他ではなかなかありません。

筆者も音楽の力を感じることが、これまで様々な場面でありました。

数年前に父親が他界した時は、大好きなアーティストの音楽が心の支えとなったものです。それがなければ立ち直りはもっと遅かったでしょう。私だけでなく、母親も同じでした。音楽には、それだけの大きな力があります。

そして最近のことですが、何気ないことで音楽の力を潜在的に感じた出来事があったので、今回この記事を書いています。

それは、作曲家である友人が、彼女の新曲を送ってくれたことがきっかけでした。

ローファイヒップポップというジャンルのその曲は、初めて聴くのに、何というか、あったかいけど切ない。情景がすぐ目に浮かんでくるような、そんな曲でした。

その曲を聴いて浮かんだイメージはこんな感じ。



あるドラマのワンシーン。主人公は、恋人と幸せだった頃を思い出し、今はもう叶わない思い出にしんみりと浸っている。

その幸せいっぱいの回想シーンが流れ、現実へと場面は切り替わる。

自然とそんな情景が浮かんできました。

温かいけれど、主人公が抱く切ない感情が伝わってくるような印象を受ける曲でした。

そして、そんな曲を聴いた夜に、こんな夢を見ました。

もう何十年も忘れていて、全く思い出しもしなくなっていた人・・・高校生の時に隣りのクラスにいた、一目惚れのA君が夢に出て来たのです。

当時、やっとの思いで知り合いになることができ、毎日1回挨拶するのが私の、ささやかだけれど、大きな楽しみでした。その当時、気持ちに余裕がなかった受験生活に、鮮やかな色を与えてくれるような存在でした。

夢ではそんなA君とバッタリ再会。卒業して20年以上も経つのに、屈託のない笑顔は当時のままで、お互いの近況を簡単に話しました。

驚きと嬉しさの気持ちが溢れたのも束の間。途端に、A君の少し先を見る表情が険しくなり、何かを追って突然、その場から去っていってしまいました。その緊迫感は夢でも鮮明でした。

どうやらA君は、国を守るための何かしらの仕事で、身元がバレてはいけない職種に就いていたようです。そのため、自由な結婚も許されず、仕事に人生の全てを捧げていました。

夢の中でも手の届かない人でした(笑)。

もうずっと、存在すら忘れていた人なのに、それに高校時代のことを思い出したわけでもなかったのに、このように突然、夢に出てきたというわけです。

間違いなく、友人の新曲を聴いた影響によるものだったと思います。

不思議なのは、その曲を聴いたことによって別にA君を思い出したわけではないのに、A君が夢に出てきたということ。むしろ、夢を見るまで長いこと忘れていましたよね。

ただ言えることは、その夢は、私が友人の曲に対して抱いた印象と同じ状況だったということです。

温かくて、切ない・・・

言葉で書くと簡単ですが、音楽って、言葉にするのが難しいような感情も湧いてくるじゃないですか?それが音楽の力が偉大な理由のひとつななのだろうと思います。

この体験で、音楽って潜在意識に大きく影響するものなんだな、と強く感じました。きっと深層心理に働きかけるのでしょうね。

長くなりましたが、夢の話について、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました(笑)。

最後になりますが、あらためて、音楽の力って不思議ですよね。目に見えないものなのに、こうも人々に大きな影響を与える。元気だけでなく、感動も与える。

ドラマや映画にも欠かせませんし、日々一生懸命に生きている私たち、ほぼ全員に力をくれるもの。

そうやって知らず知らずのうちに、私たちは音楽の存在によって、ちょっとずつ人生が豊かになっているのではないでしょうか。

教員をしている友人も、これまで音楽によって、生徒たちとの何気ない時間が、かけがえのないものになった、というエピソードをよく聞かせてくれます。その友人の気持ちが伝わってきて、私までじんわりとほっこりした気持ちになります。

これからも日々、喜んだり、落ち込んだり、楽しんだり、悲しんだり・・・色んな感情を抱きながら過ごしていくと思います。そうしながらも、その先に希望を持って、音楽の力を借りながら、進んで行きたいものです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。