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英語のお勉強

ピアノ学習からヒントを得た英語学習法〜暗唱編

このブログはピアノ学習者のための記事中心ですが、筆者は英語学習にも興味があります。

子ども時代から英語を喋りたいという願望がありましたが、英語を真剣に勉強する必要性がなく、気がつけば40才になっていました。それまでだらだらと続けていた英語学習。毎日聴いていたNHK「ラジオ英会話」は、テキストなしでもだいたいは聴きとれていたので、それでよしとしていました。

しかし、そんな状況を続けても、会話ができるようにはなりませんし、英語力は上がりません。「憧れの英語を話せないまま人生が終わるのは嫌!」と強く感じ、約2年前から心を入れ替え、テキストのダイアログを暗唱することにしました。

この記事では、この2年間、英文の暗唱を続けて感じたこと、ようやく気がついた効率的な英文の覚え方について、ピアノ学習との共通点より紹介します。

忙しい人でも、時短で毎日確実に英文を覚えられる方法です。

英語の暗唱を2年以上続けてみた

いつか英語を喋れるようになりたい、という想いで英語の暗唱を始めました。2年以上続けて、気がついたことを紹介します。

NHK「ラジオ英会話」のダイアログ暗唱

NHKのラジオ英会話は平日5日間、15分ずつの放送があります。講師の大西先生はいつも口をすっぱくして「喋れるようになりたいなら、ダイアログの暗唱が何よりも近道です」と仰います。それもあり、ここ2年間毎日、テキストのダイアログ(英文)を毎日覚えるようにしました。

筆者が英語に費やせる時間は1日約30分。暗唱を始めた当初は、どんなに集中しても、30分だけではテキストの内容を中途半端にしか覚えられずに、すぐに次の日がやってくるという現実でした。

それでも、英文を暗唱を続けるようになってからは、それまで全く聴きとれなかったリスニングの教材の内容が理解できるようになるという変化を感じるようになりました。

それまでやっていた「シャドーイング」も、リスニングの練習としては1番効果を感じた練習方法でしたが、会話することを目指すには、シャドーイングだけでは十分ではなかったようです。

英文を暗唱しても中途半端では役に立たない

英文の暗唱は英語上達に効果的。続けるほどに、ものすごくそう感じるようになりました。

しかし、せっかく覚えようとしても、英文が口から「すぐに」「すらすら」レベルで出てこなければ、会話では役に立ちません。筆者の勉強は、実際には、練習時間が足りておらず、スラスラと暗唱するには不十分でした。

1日当たりの目標としては、「ラジオ英会話」の1日分の放送の英文全てを覚えることでしたが、いつも中途半端。練習に費やせる時間をそれ以上増やせないとなると、覚える量を減らそうか、とも考えました。

それでも、その日の放送内容の全ての英語は把握はしたい。せっかくの充実したテキストを網羅できないのは心残りになる。どうすればいいのかと迷いながらも、暗唱を続けていました。

ピアノ学習と英語学習の共通点

以前より、ピアノ学習と語学学習には共通点がある、と感じていました。

ピアノにおいて、新しい曲を始める時。中途半端に1ページ弾けるより、短くてもいいから「確実に弾く」レベルにすることが大切です。最初はゆっくりでもいいのです。ただし、止まらないこと。そうでないと、自分のものになりませんし、先生から指導すらしてもらえません。

筆者も以前、ついやってしまっていたことですが、早く譜読みを終わらせたくて、中途半端な状態のまま、次を進めてしまう。そのように、最初から最後までざぁ〜っと弾くという練習方法は、きちんと曲を仕上げるということにおいては、効率が悪いのです。

確実に弾ける箇所を増やしていく。両手で難しければ、片手ずつ、ゆっくり練習する。それがピアノ学習には、近道です。

効率的な英文暗唱のコツ

前項の「ピアノ学習と英語学習の共通点」をヒントに、「英文を覚える効率性」を見直し、数カ月間試してみました。

その成果もあり、ラジオ英会話の1日の放送分を短時間で覚えられるようになってきました。そのコツについて説明します。

1文における暗唱回数は「スラスラ」までを目安に

覚えたい英文は、1文につき続けて10回以上読むことが効率的です。そしてテキストを見ずに最低10回くり返すこと。それでも自信なければ、さらに10回、20回と続けます。

とにかく、ある程度すらすら言えるようになるまで、くり返すこと。そうなるまでは、次に進みたい気持ちを抑えて、1文を何度も音読・暗唱をするのです。1文なので、わずか1分でも、何十回と練習できます。

つまり、トータルで同じ回数練習するにしても、1文を連続で何十回と練習することがコツなのです。

1文につき、練習する量が中途半端なまま次に進んでしまえば、せっかく覚えかけたのに、スラスラ言えないまま終わってしまい、それまでの練習が無駄になってしまいます。

1文が難しければ、もっと短い範囲でOK

もし1文の中に、自分の苦手な表現や単語があれば、そこを重点的に、短い範囲で何度もくり返します。

また、1文を覚えることが難しければ、最初の2単語、くらいから始めてもいいでしょう。例えば、次のような文章があります。

I’m not having such disruptive behavior in my class.

1度に覚えるのが難しければ、次のように3つくらいに区切って、最初のまとまりだけでも言えるようにします。

①I’m not having /②such disruptive behavior /③in my class.

例えば、①が暗唱できるようになったら、②も続けて暗唱します。そこでもし、②が難しいと感じたら、②だけを何度も音読・暗唱し、すらすら暗唱できるようにするのです。disruptiveという単語が難しければすっ飛ばすのではなく、それだけを20回くらいくり返した後に②を練習する。時にはそういう手順も必要となります。

それから①と②を続けて暗唱し、それができたら③までを続けて暗唱します。

ちょっとしたことですが、その練習する順番の工夫が、時短につながります。文章にするとややこしいかもしれませんが、とってもシンプルな考えです。

1度に覚える英文の数については欲張らない

何度もお伝えしているように、1文における反復練習を増やすことが短時間に覚えられるコツです。なので、逆に1度に覚える文の数は、欲張らないようにしましょう。

筆者は最近、風呂上がりにドライヤーをしながら、新しい英文を暗唱します。以前は、その10分でダイアログ全部と練習問題の文章も覚えようと頑張っていました。そうなると結局、中途半端になってしまい、1つもスラスラ言えないままになっていました。

今ではダイアログの半分でOKというつもりで、1文につき連続で数十回と暗唱するようにしています。そうすると、まずはダイアログの最初だけはテキストなしで、つぶやけるようになります。それを食事の後片付けやトイレ、寝る時の短い間など、とにかく日常生活で、思いつくたびにつぶやくようにします。

そして残りの半分も同じようにやる。そうすることで、自分の言葉でスラスラ言える英文が増えていくのです。

もちろん、すぐ忘れてしまうので、復習も必要です。しかし、1度覚えれば、復習の時間は短時間ですみます。時間を空けての復習は、脳への定着にさらに効果的です。

まとめ:ピアノ学習からヒントを得た英語学習法〜暗唱編

ここまで、英文の暗唱を2年以上続けて気がついた、「効率的な英文の覚え方」について、ピアノ学習との共通点より紹介しました。

英語の暗唱をすると、リスニングの力が身につきます。会話をする時にもそのまま使えるので、きっと役に立ちます。

ただし、英語の勉強に時間がかけられない人も多いはず。筆者もそのうちの1人。どうにか限られた時間内でより確実に英文を覚えられないか、その想いで2年以上暗唱を続けてきました。

そこで気がついた方法は、1度に覚える文の数を欲張らず、1文における反復練習をより多く増やすことでした。トータル的に同じ回数練習するにしても、1文を連続で何十回と練習することが断然効率的なのです。それが結果的に短時間に覚えられるコツです。

筆者なりの英語時短術、いかがでしたか?少しでも忙しい皆さんにとって、英語学習のお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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オンライン英会話を受けて感じる、ピアノ学習との共通点

英語が喋れるようになりたいと思い、オンライン英会話のレッスンを受け始めて、10カ月が経ちました。

はずかしながら、料金の安さ重視で入会したので、その会社のサービスや教材は、あまり充実しているとは感じません。

他の会社の体験レッスンを数社受けましたが、比べるほど、そう思います…しかし、ひとまずはこのまま、続ける予定。

教材に期待してないからこそ、気がついたことがあります。

それは、レッスンを受けた後の満足感は、先生のやり方次第、ということ。

教材は中学生のレベルです。基本はリピートなので、教材通りに真面目に教えてくださる先生のレッスンを受けた後は、正直「退屈だった。」という感想を抱いてしまいます。

一方、フリートークを交えながら進めてくださる先生は、話が盛り上がることもあり、そういう時は、会話ができたということで、満足度は上がります。

ただ、今の私はまだまだ、思うようには聞きとれないし、言いたいことが全ては喋れるわけではありません。なので、フリートークの時間が長ければ満足する、ということでもないことが分かってきました。

では、どういう先生に出会った時に、「今日は充実していた」という気分になるのか。10か月、沢山の先生のレッスンを受けて、ようやく見えてきました。

同時に、ピアノの学習の過程との共通点を見つけました。

「このレッスンは充実していた!」と思える時

それは一言で言うと「ちゃんと会話ができた時」です。シンプルですね。

具体的に言うと、先生が「ゆっくり喋ってくれる」人だった時、です。確実に聴きとれる速さで喋ってくれると、落ち着いて話す練習ができます

そして、私がなかなか言葉が出なくても、じっと待っていてくれる。そして私の伝えた文章を、時々は正しい英語になおしてくれる…

そういう先生のやり方で学ぶと、レッスンが終わった時に「話せた」という達成感を味わえます。進歩はゆっくりでも、着実に自分の言葉で言えることが増えている、そう感じるのです。

つまり上達への道は、ゆっくりでも今の自分が伝えられるレベルの言葉でやり取りすることだと思います。

これはピアノの上達を目指す学習者にも言えることです。

例えば、ピアノを練習している時、上達したくて背伸びをして、速く弾いてしまう。

よくあることですが、これは上達への遠回りとなってしまう行為です。

もちろん、間違えずに弾けるのであれば、速く弾くことは問題ありません。

しかし「テンポを上げるレベルではないのに、速く弾いてしまう。」その結果、「途中で演奏が止まったり、何度も同じ箇所を弾きなおしたりしてしまう。」

そのくり返しでは、残念ながら上達は遠ざかります。

ゆっくりでも確実に弾けること。それができてから、ほんの少しずつテンポを上げること。それが、着実にレベルアップする方法です。

ピアノにおいて、そっちの方が断然、「背伸び」より近道なのです、

以前、こんな英語の先生もいました。教材通りのレッスンよりもフリートークが好きな私の気持ちを理解してくれて、色々な話題を提供してくれる先生です。

最初はとても刺激的で、ありがたく感じていました。物知りで、話題も豊富で、とても賢い人です。

しかし、話すスピードが私にとっては速く、話す量も多いため、段々と聞きとれなくなってしまうのです。

途中で「聞きとりたいので、もう一回ゆっくりお願い。」と勇気をふり絞って発言します。それでも、気がつけばその先生の本来の速さに戻ってしまいます。

だから私はついていけない…そして聞きとれない時間は、ぼーっと過ごすしかない。

せっかくだからレッスン時間いっぱいは、この先生と少しでも会話したいのに…

そんなレッスンが重なるうちに、こう思うようになりました。

私の低いレベルでは、この先生から学べるものがない、と。

その先生は「レッスンの時間いっぱい、英語で話してあげよう。」という優しさからの行動だったと思いますが、レベルが高すぎると、身につかないものですね…

それに気がついて以降は、その先生を予約するのはやめました。

最後にもう一度くり返しますが、英会話の上達への道は、ピアノ学習の方法と、とっても似ています。

もし、あなたが頑張り屋さんで、少しレベルの高い曲を目指したいのであれば、ものすご〜くテンポを下げて練習する。それだけでも、「今の自分のレベルにまで下げて練習する」が可能になります。

自分のレベルを自覚し、今できることをゆっくりでも確実にやる。それを積み重ねながら、レベルをほんの少しずつ上げていくこと。それが着実に実力の底上げにつながるのです。

その共通点を思い出しながら、今後、英語学習の上達に活かしたいと思いました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。