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楽譜の読み方(超初心者向け)

音楽初心者でも簡単!スラーとタイの見分け方。

音楽記号の「スラー」と「タイ」。どちらも見た目がそっくりな記号です。

この記事では、見分けがつきにくい「スラー」と「タイ」、それぞれの意味と見分け方についてお伝えします。

スラーとは

スラーとは、音をなめらかに演奏するための記号です。

下の楽譜の①と②は、「スラー」または「タイ」です。どちらも見た目は似たような記号ですが、「スラー」はどちらでしょうか?

答えは、②が「スラー」です。弧を描くような記号で音符がまとめられていますが、「異なる音」をつなぐところが「タイ」と違う点です。

奏法としては、スラーの最初から終わりにかけて、なめらかに演奏します。

タイとは

タイとは、複数の音符をつなげて演奏するための記号です。同じ高さの音符どうしをつないでおり、後の音符は弾きなおさずに、のばしたままにします。

スラーと違って、タイで表記された音は、必ず1つめと2つ目の音符は同じ高さの音となります。

小節をまたぐこともある

タイは小節をまたぐこともあり、その場合も後に出てくる音符は弾きなおしません。

同じ長さをタイで表すこともある

長めの音符を、タイを使って別の表記で表すこともできます。

メリーさんのひつじ(一般的な表記)

上の楽譜を、タイを使って表した場合は下のようになります。

見た目は違いますが、どちらの音符も同じ長さを表しています。どちらかと言えば、タイで表した方が、拍子の数え方や音符の長さが、視覚的に分かりやすいです。

まとめ:音楽初心者でも簡単!スラーとタイの見分け方。

以上、「スラー」と「タイ」の違いや見分け方をお伝えしました。

どちらも弧を描くような似たような記号ですが、その役割は全く違います。

スラーは、音をなめらかに演奏する記号で、楽譜上では異なる音をつなぎます。

タイは、複数の音符をつないで演奏する記号で、後の音符は弾きなおしません。楽譜上では同じ高さを表す音符どうしをつなぐように表されます。小節をまたぐこともできますし、長めの音符をタイを使って別の表記で表すこともできます。

楽譜ではおなじみのこの2つの記号。区別しながら、音楽を楽しんでみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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楽譜の読み方(超初心者向け)

ピアノの楽譜の読み方④シャープとフラット

楽譜を読む上で、シャープ(♯)とフラット(♭)の意味を知ることはとても大切なことです。しかし、よく知らないうちは、苦手意識を持ってしまう人も少なくないようです。筆者も、子どもの頃はその一人でした。今思うと、きちんとシャープとフラットについて学ぶ機会がないまま楽譜を見ていたからでしょう。

きちんと学べば、実はシャープとフラットは思ったよりも難しくないですよ。

この記事ではピアノ初心者の方向けに、シャープ(♯)とフラット(♭)の基本について説明します。

 

音のつながりを確認しよう

ピアノの鍵盤は白鍵7つ、黒鍵5コの合計12コです。この黒鍵を表す時、シャープ(♯)とフラット(♭)が使われます。

シャープはその音符の「半音上」、フラットは「半音下」をあらわします。

では「半音」とは、鍵盤ではどういうことをいうのでしょうか。下の鍵盤を見てみましょう。赤の矢印であらわされる2つの鍵盤の関係が「半音」です。

ちなみに「半音」に対して「全音」という関係性もあります。今後、音楽を学ぶ上ではよく登場するので、ここでは名前だけ知っておきましょう。

シャープ(♯)について

ではシャープについて具体的に見てみましょう。シャープは「半音上」をひきます。

楽譜で見ると

シャープ(♯)は音符の左横に記されます。下の楽譜の場合、「ソ」に♯がついています。

また、シャープは「同じ小節内」の「同じ音」全てに有効になります。

つまり、「ソ」に♯がついている場合は、次の「ソ(同じ小節内)」にも♯をつけて弾くということです。

なお、一時的にシャープがつく場合、そのシャープのことを「臨時記号」と呼びます。小節が変わると、元の音に戻ります。

鍵盤の位置

先ほども述べたように、シャープ(♯)は「半音上」を表します。つまり、♯がつくほとんどの音は『右どなりの黒鍵』を弾くことになります。

では、「ミ」と「シ」(右どなりに黒鍵がない)のシャープの場所はどうなるでしょうか。

つまり、「ミ」の♯は「(白鍵の)ファ」、「シ」の♯は「(白鍵の)ド」と同じ位置となります。

楽譜で表すとそれぞれ、下のようになります。

このように、楽譜にすると表記は異なり、鍵盤上で同じ場所となる音のことを、「異名同音(いみょうどうおん)」といいます。

ト音記号やヘ音記号のとなりの♯

下の楽譜のように、ト音記号やヘ音記号のすぐ右側にシャープ(♯)がついていることがあります。

「ファ」の高さにシャープ(♯)がついていますね。

これはこの曲に出てくる「ファ」全てにシャープをつける、という意味です。

このように、ト音記号やヘ音記号の右どなりに付ける♯や♭を「調号(ちょうごう)」といいます。拍子記号よりは左側にあります。

先ほど登場した、「臨時記号」としっかり区別しましょう。

なお、調号によって、その曲の調があらわされます。調についてはまた別の記事で詳しく説明します。

フラット(♭)について

次にフラットについてです。フラットは、シャープ(半音上)とは逆に「半音下」を表します。

楽譜で見ると

鍵盤の位置

フラット(♭)は「半音下」を表します。左どなりの黒鍵をひきます。

では、「ファ」や「ド」(左どなりに黒鍵がない)のフラットはどうなるでしょうか。

つまり、「ファ」の♭は「(白鍵の)ミ」、「ド」の♭は「(白鍵の)シ」と同じ位置となります。

楽譜で表すとこうなります。

つまり「ファ♭」と「(白鍵の)ミ」、「ド♭」と「(白鍵の)シ」は、それぞれ「異名同音」となります。

ト音記号やヘ音記号のとなりの♭

フラット(♭)の場合も、ト音記号やヘ音記号の右どなりに♭がつく場合があります。

これはこの曲に出てくる「シ」全てにフラットをつける、という意味です。

復習ですが、このようにト音記号やヘ音記号の右どなりに付ける♯や♭を「調号といいましたね。♭の場合も拍子記号よりは左側に記されます。

ナチュラルについて

最後に、「ナチュラル」について説明します。

この記号は、シャープ(♯)やフラット(♭)によって、上げたり下げたりした音を元の音に戻す時に使われる記号のことです。♯や♭と同じように、音符の左側に記されます。

この場合、ひとつ前の音符「ファ」に♯がついています。しかし、「ナチュラル」がついている音符は、白鍵の「ファ」をひくことになります。

もちろん、「調号」によるシャープやフラットの音符にもナチュラルは反映されます。

よく出てくる記号なので、必ず覚えるようにしましょう。

まとめ:ピアノの楽譜の読み方④シャープとフラット

ここまでシャープとフラットの基本について説明しました。

音楽を学ぶ上で、シャープとフラットについて学ぶことは、さけては通れません。まずは基本を理解しましょう。それ以上の知識については、ステップアップさせながら学んでいけば、音楽の理論的なことも少しずつ理解していけるでしょう。

これからも音楽についての知識を深めて、ぜひ音楽を楽しんでいってください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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楽譜の読み方(超初心者向け)

ピアノの楽譜の読み方③音符・休符の長さ

音符は「音の高さ」と同時に「音の長さ」も表します。その種類によって長さが異なります。またその長さの分だけ休む記号を「休符」といいます。

「音の長さ」は、それが組みあわさると、すなわちリズムを表すことになります。音楽の大切な要素のひとつであるリズムを学ぶことは、ピアノや楽器を習得する上で、避けては通れないことです。

音符・休符の長さを知って、楽譜を読むための力を身につけましょう。この記事では、基本的な部分を取り上げます。

音符の種類

音符には長さによって、種類があります。

音符の長さ(全音符、2分音符、4分音符、8分音符)

楽譜に書かれている音符の長さは、1拍として数える4分音符の長さを基準とします。(異なる場合もあります。)

4分音符♩=1拍(いっぱく)で数える

下の表を見てみましょう。たとえば「全音符」を楽器で弾く時、「1、2、3、4」と数える間はずっと伸ばしたままにする、という意味を表します。

また、8分音符を弾く時は、カウントする時に、数字の後に「と」という言葉を入れて数えると、8分音符を正しく理解できます。

付点の音符の長さ

音符の右側についている点は「付点」といいます。これは元の音符に半分の長さを足した長さの意味を表します。

たとえば「付点2分音符」は「3拍分のばす音符」を表します。

休符について

休符とは音が鳴ることを「お休み」することを表します。その長さは、やはり種類によって異なります。

《全休符、2分休符》
この2つの休符は似ているので、しっかり区別しましょう。

《4分休符、8分休符》

実際の楽譜でみると、下のように表されます。

 

拍子記号について

楽譜には1小節に入る音符の数が決まっています。そのための記号は、楽譜に必ず記載されています。

小節線と終止線

小節線・・・音符が入る小節を仕切る線のこと。

終止線・・・2重線で表され、曲の終わりを表します。

拍子記号

曲の始めに書いてある数字を「拍子」といい、分数で表されます。

分子:1小節当たり、(分母の)音符が何拍分あるのかを示す

分母:音符の種類を示す

 

⭐︎4分の4拍子

 

⭐︎4分の3拍子

⭐︎4分の2拍子

⭐︎8分の6拍子

※8分の6拍子は「8分音符」を1拍で数えます。

皆さんも自分が持っている楽譜で、音符・休符や拍子記号などを実際に見て、確認してみましょう。

まとめ:ピアノの楽譜の読み方③音符・休符の長さ

ここまで音符・休符の長さを説明しました。音符は音の高さを表すだけでなく、同時に音の長さを表す記号です。音の長さ、というのはすなわちリズムを表していることになります。

音楽の大切な要素のひとつであるリズムを学ぶことは、ピアノや楽器を習得する上で必要なことです。

この記事では基本的な部分だけを取り上げましたので、音楽の知識や楽器の技術がレベルアップしていくと、もっと複雑なリズムに出合うことになるでしょう。

初期の段階で正しく覚えて、楽譜を読む知識を少しずつ増やしていきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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楽譜の読み方(超初心者向け)

ピアノの指番号を覚えて、正しい指づかいで学ぼう。

ピアノを学習する上で、全ての指に番号が決められています。これを「指番号」といい、楽譜にはその曲を弾くために最適な指番号が記されています。これを「指づかい(運指)」といいます。それらはピアノを弾くに当たり、とても大切な要素です。多くのピアニストや指導者も、ピアノ関係の著書などで、その重要性について述べています。

筆者も他の記事で、「指番号」や「正しい指づかい」は、度々とり上げます。ピアノ上達のためには、はずせないポイントだからです。

ここでは、このテーマ「指番号」と「指づかい」にしぼって、お伝えします。

ピアノの指番号を知ろう

弦楽器にも指番号がありますが、ピアノとは異なります。ここではピアノの指番号について学びます。

ピアノを弾く時、全ての指に番号が決められています。ピアノを正確に弾けるようになるためには、指番号を正確に覚え、その上で楽譜の指づかいにしたがって、練習することが大切です。

指番号は下の写真のように、中央の親指から小指に向かって、1、2、3、4、5と左右対称になります。番号をそのまま覚えましょう。

指づかい(運指)について

普段の生活では、皆さん無意識に使いやすい指を使って生活していると思います。そのため、指づかいの大切さを知らずにピアノの練習を進めてしまうと、「何となく弾きやすい指」を使ってしまいます。しかし、ピアノの上達には正しい指づかいで練習することが大切です。

ここでは、正しい指づかいについて説明します。

楽譜上の指づかい

楽譜には通常、下の楽譜のように、「その曲を弾くためにふさわしい指番号」が記されています。これを指づかいといい、運指とも呼ばれます。大切な要素であるため、初心者であるほど、譜面の指づかいを守ることが求められますし、その方が早く上達します。

下の楽譜で、赤丸で囲まれた数字が指番号です。

指づかいをおろそかにしてしまうと、スラスラ弾けるまでに時間がかかったり、ミスが増えたりする原因につながります。

ピアノの指づかいはなぜ大切?

指づかいが大切なのには理由があります。

ピアノの鍵盤は全部で88鍵あります(電子ピアノやキーボードによってはもっと鍵盤の数が少ないものもあります)。これを左右それぞれ、たった5本ずつの指で、音楽を表現するわけですから、効率の良い指の使い方をしなければ、上手な演奏はできません。音楽のフレーズが途切れたり、和音が上手く掴めなかったり、と不都合が生じてしまいます。

また、ピアノには白鍵と黒鍵があり、黒鍵は白鍵よりも少し奥にあるので、親指で黒鍵を弾くにはとても弾きにくい場所に位置しています。それを避けるために使いやすい指で弾く必要性が出てくるのです。

試しに、親指で黒鍵を弾こうとすると、下の写真のようになってしまいます。

音楽の流れの中で、黒鍵を弾く度に上のような動きをしてしまうと、移動距離が長く、とても大変です。

以上の理由から、ピアノを上手に弾くためには、指づかいがとても重要になってくるわけです。

指づかいをおろそかにしてしまうデメリット

「使いやすい指だから」、と指づかいをおろそかにしてしまうと、必要以上にミスをしてしまいます。そのフレーズを弾くのに、指が足りなくなったり、自然な弾き方ができなくなったりするためです。

また、練習をする度に違う指づかいをすると、正しい指の運びを指が覚えず、なかなか上達しません。さらに、暗譜をして弾く時にも、いつもと違う指づかいをしてしまうと、急に次の音が分からなくなったりします。

そのような理由からも、指づかいはおろそかにしてはいけないのです。

楽譜とは別の指づかいをする場合

初心者は楽譜通り、または指導者の指づかいの指示に従って弾くことが大切です。どの指もまんべんなく使うことで指が鍛えられますし、曲を弾く上で相応しい指づかいがあるからです。

ただし、どうしても弾きにくいと感じる場合は、弾きやすい指に変えて演奏してもOKです。初心者の方は指導者や経験者に相談し、不自然な指づかいにならないように気をつけましょう。また、同じ曲であっても、楽譜の出版社によって指づかいが違う場合もあります。

いずれにしても、練習する度に違う指づかいになることは効率が下がるため、早い段階でどの指を使うか決めることが理想です。それでもテンポを上げていくと、弾きにくいと感じる部分が出てくることがあります。そう感じた時に変更すれば、OK。ただし、指づかいを変えた場合は、鉛筆で楽譜に書き込み、毎回同じ指づかいで練習できるようにしましょう。

難しい曲になるほど、どの指を使っても「弾きにくい」場合がありますが、色々試してみて、自分の中で「1番まし」と感じる指づかいを探してみましょう。

自然な指づかいが分かるようになるために

練習する曲の数が増えてくると、段々と「自然な指づかい」が分かってくるものです。ピアノの基礎練習をすると、さらにそれが分かるようになります。

その中でもスケール(音階)という、ピアノを弾く上で大切な基礎練習があります。この練習は、その調に相応しい指づかいが用いられています。

例えば、黒鍵は1の指を使わないような指づかいになっています。実際に曲を弾く時も、黒鍵は極力1の指をさけるような指番号が書いてある場合が多いです。

そのため、スケールを全ての調で出来るようになると、自然な指づかいが身につくようになります。中級以上の方は、スケールの練習、おすすめです。

ピアノでスケール(音階)を練習しよう。

まとめ:ピアノの指番号を覚えて、正しい指づかいで学ぼう。

ここまで「指番号」と「指づかい」について、お伝えしました。

ピアノは多くの鍵盤を自由に、かつ音楽的に表現するために、効率よく指を使う必要があります。そのため、ピアノには全ての指に番号が決められており、楽譜に書かれている指づかいを守って練習することが、上達への近道なのです。

真面目に練習しているのにミスが多いな、と感じた時。その時々で理由は違うと思いますが、指づかいを意識して練習できているか、それを見直してみることでミスを防ぐことにつながるかもしれません。

少しでもピアノ学習が楽しくなためのヒントになれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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楽譜の読み方(超初心者向け)

ピアノの楽譜の読み方②ヘ音記号編

ピアノの楽譜は、ト音記号とヘ音記号で表される大譜表で表されます。ト音記号は主に高い音域を表し、ピアノでは右手で弾きます。一方、ヘ音記号は主に低い音域を表し、左手で弾きます

この記事では、音符が読めない方むけに、楽しく楽譜に親しんでいただけるよう、ヘ音記号の読み方についてお伝えします。

ト音記号について分からない方は、先にピアノの楽譜の読み方①ト音記号編を読んでいただくことをおすすめします。

こんにちは。前にト音記号を学習したね。読めるようになったかな?
うん。前はまったく読めなかったけど、今は少し読めるようになったよ。ピアノが両手で弾きたいから、今度はヘ音記号を読めるようになりたいな。

では、これからヘ音記号を学んでいこう。

ピアノの楽譜を見てみよう

ピアノは1台で、オーケストラのような音域の広い曲でも演奏可能な楽器です。そのため、楽譜ではト音記号とへ音記号で表される「大譜表」が用いられます。

下の楽譜はピアノの楽譜です。「ヘ音記号」は低い音域を表し、ピアノでは主に左手で弾くパートです。

ピアノの鍵盤を見てみよう

下のピアノの鍵盤で、ヘ音記号の音域を確認してみましょう。グランドピアノやアップライトピアノは、白鍵と黒鍵、全てを数えると88鍵あります。ヘ音記号は基準のド(中央のド)より低い音域に使われ、ピアノでは主に左手で弾くことになります。

ヘ音記号の楽譜

ここからは、楽譜の読み方を学んでいきます。

楽譜上の音名を確認しよう

ヘ音記号を使った楽譜をへ音譜表と呼びます。ヘ音譜表でドからシを表すと下のようになります。また、ドレミファソラシド、という呼び方を「音名」と言います。

上の楽譜の音符を鍵盤で表すと、下の「上の楽譜と同じ音域」で囲まれた音域となります。つまり、「基準(中央)のド」より左側、の音域ということですね。

まずは「ド」と「ソ」の音符を覚えよう

次に「ド」と「ソ」の音符を2つずつ覚えるよ。五線上のどこに位置しているのか、指でさして、しっかり確認しながら覚えよう。

「シドレ」の音符を覚えよう

下の楽譜で、「シ」「ド」「レ」を覚えましょう。それぞれの音符が五線上のどこに位置しているのか、指でさして確認し、音名を言いながら覚えましょう。

既に紹介した、「ド」の音を基準にできるよう、最初に「ド」を書きました。

「シ」「ド」「レ」の音符の場所を覚えたら、次の楽譜でチェック!音名(ドレミ…の呼び方のこと)を当ててみよう。
下に行くと答えがあるよ。



答え

答えられたかな?もし自信がない時は、少し戻って復習しよう。スラスラ言えるようになったら、次に進もう。

 

「ミファソ」を覚えよう

下の楽譜で、「ミ」「ファ」「ソ」を覚えましょう。それぞれの音符が五線上のどこに位置しているのか、指でさして確認し、音名を言いながら覚えましょう。

既に紹介した、「ソ」の音を基準にできるよう、最初に「ソ」を書きました。

「ミ」「ファ」「ソ」の音符の場所をしっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

「ラシド」を覚えよう

下の楽譜で、「ラ」「シ」「ド」を覚えましょう。それぞれの音符が五線上のどこに位置しているのか、指でさして確認し、音名を言いながら覚えましょう。

既に紹介した、「ド」の音を基準にできるよう、最初に「ド」を書きました。

「ラ」「シ」「ド」の音符の場所をしっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

ここまでおつかれさま。少し休憩しよう。
これまでの音符が覚えられた人は、ステップアップとして次に進もう。

レベルアップしよう

ここからさらに低い音符や、ヘ音記号の中での高めの音符を学びます。

低い「ファソラ」

下の楽譜で、低い「ファ」「ソ」「ラ」を覚えましょう。それぞれの音符が五線上のどこに位置しているのか、指でさして確認し、音名を言いながら覚えましょう。

 

「ファ」「ソ」「ラ」の音符の場所をしっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

この音名を当てよう

下の音符①はもう読めますね?①と、これまでの学習をふまえて、②と③の音名を当ててみましょう。



答え

「トロイメライ」の伴奏で音当てチャレンジ

最後にここまでの学習のまとめとして、実際のピアノの楽譜から、ヘ音記号の音名を当てる練習をしましょう。

最初に紹介したピアノの楽譜(↓)を見てみましょう。この楽譜はシューマンの「トロイメライ」という有名な曲です。

ヘ音記号の部分だけを、下に抜き出しました。ここまで学習した音符の長さと下の楽譜の音符の長さは違うので、形が違って見えるかもしれませんが、「音の高さ(=音名)」は同じです(「音符の長さ」は今後、学習します)。

ではチャレンジ!音名を当ててみよう。



答え

さて、どうだったかな?ここまでよくがんばったね。

まとめ:ピアノの楽譜の読み方②ヘ音記号編

ここまでへ音記号について学習しました。へ音記号はト音記号に比べると、学校の授業などで出てくる頻度が低く、あまり身近なものではないかもしれません。しかし、ピアノ学習者にとっては必要なものです。

音符を読む練習をわずかでも続けていくと、だんだんと楽譜に読むことに慣れていきます。大切なのは、ここで学習を終わらせないことです。続けることが1番大変です。逆を言えば、続けることができれば、誰もが必ず習得できる内容です。

ここで紹介した音符の読み方がスラスラ分かるまで、問題を何度もやってみましょう。定着させるためには時間をおいて取りくむことも、よい学習となります。

楽譜が読めるようになっていくと、音楽が身近になり、ピアノの練習がとても楽しくなります。これからも楽譜を読む練習を続けて、ぜひ音楽の世界を広げてほしいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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楽譜の読み方(超初心者向け)

ピアノの楽譜の読み方①ト音記号編 

ピアノの楽譜は、ト音記号とヘ音記号で表される大譜表で表されます。この記事では、音符が読めない方向けに、楽しく楽譜に親しんでいただけるよう、ト音記号の読み方をお伝えします。

ピアノの「ド」の位置を知ろうをまだ読んでいない方は、先にそちらの記事を読んでいただくことをおすすめします。

こんにちは。暗い顔をして、どうしたの?
リコーダーの楽譜は1段なのに、なぜピアノは2段あるの?2段もあるから、読むのが難しくて・・・
いい質問だね。ピアノは1台で色んな表現ができるし、音域がとても広いから、「楽器の王様」とも言われる。
音域が広いという理由で、2段の楽譜(大譜表)を使う必要があるんだよ。
2段もあるから、難しいよね。
両方1度に覚えようとすると大変なので、1つずつ見ていこう。今回はリコーダーの楽譜でもある、ト音記号の読み方を覚えよう。

ピアノの楽譜を見てみよう

ステージで演奏するオーケストラを、見たことがありますか?小さい楽器から大きい楽器、様々な種類の楽器がありますが、それらの大勢の楽器が合奏するような曲を、ピアノは1台で表現することが可能です。

ちなみに、小さい(短い)楽器ほど、音域は高く、大きい(長い)楽器ほど、低い音が出ます。

ピアノはそれらの楽器の音域を全てを1台で表現できるのだからすごいですよね。音域がとても広いので、楽譜にすると、「ト音記号」と「ヘ音記号」で表される「大譜表」を使う必要があるです。

下の楽譜はピアノの楽譜です。「ト音記号」は高い音域を表し、主に右手で弾きます。一方、「ヘ音記号」は低い音域を表し、左手で弾きます。

ピアノの鍵盤を見てみよう

ピアノの鍵盤を見て、音域の範囲を確認しましょう。

ピアノは88鍵

下の写真は、ピアノの鍵盤です。白鍵と黒鍵を数えると、88鍵あります。高い音域は主に右手で弾き、楽譜では「ト音記号」で表されます。一方、低い音域は主に左手で弾き、楽譜では「ヘ音記号」で表されます。

「基準のド」の付近の音域は、ト音記号とヘ音記号のどちらの譜面でも表せます。

鍵盤で「ド」の位置を復習しよう

鍵盤上の「ド」の位置を、確認しましょう。まず、黒鍵が2つと3つに並んでおり、「ド」は黒鍵の2つ並びにある左側にありましたね。

次に「ソ」の位置も覚えましょう。「ソ」は黒鍵3つのうち、真ん中の黒鍵の左側です。実際に下の鍵盤を指で差しながら、場所を覚えましょう。

「ソ」の位置が、パッとみて、すぐに分かるようになったかな?

「ドレミファソラシド」全ての場所を覚えよう

ドからシの全ての音を、鍵盤上で覚えましょう。実際に下の鍵盤を指で差しながら、ドレミを言ってみましょう。

赤の文字を隠しても、音名(ドレミ…の呼び方のこと)を言えますか?順番の並びだけでなく、ランダムに言えるまで覚えましょう。

下の鍵盤で「ファ」「シ」「ラ」「レ」の場所が分かるかな?
もし迷ったら、少し戻って、鍵盤上の場所を復習しようね。できるようになったら、次に進もう。

ト音記号の楽譜

ここから楽譜の読み方を学んでいきます。

楽譜上のドレミファソラシド

下のト音記号の楽譜を見てみましょう。五線譜と呼ばれる5本の線の上にト音記号があることで、音符たちは「音の高さ」を表します。音符を読む方向は、左から右の順番です。

まずは「ド」と「ソ」の音符を覚えよう

ここでは、「ド」と「ソ」の音符だけ覚えよう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、確認しようね。

ちなみに、上の楽譜上で表される音は、下の鍵盤の「ド(基準のド)」「ソ」「ド」と同じです。

「ドレミ」の音符を覚えよう

下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「ド」「レ」「ミ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。

「ド」「レ」「ミ」の場所を覚えたら、次の楽譜上の音名(ドレミ…の呼び方のこと)を当ててみよう。



答え

出来たかな?読めるようになったら、次に行こう。もし自信がない時は、少し戻って、スラスラ言えるまで「ド」「レ」「ミ」を復習しよう。

「ファソラ」を覚えよう

下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「ファ」「ソ」「ラ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。

しっかり、覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

 

もしまだ自信がない時は、少し戻って、復習しましょう。出来るようになったら、次に進みましょう。

 

「シドレ」を覚えよう

下の楽譜を見ながら、音符を指をさして「シ」「ド」「レ」と読んでみましょう。この時に、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。

しっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

ここまでおつかれさま。少し休憩しよう。
次はもう少し高い音域に行くよ。これまでの音符が完ぺきに覚えられた、という人はチャレンジしてみよう。

レベルアップしよう

ここでは、さらに高い音符が出てきます。

高い「ミファソラ」

がんばって4つ覚えましょう。この中では「ソ」が、最初に覚えやすいと思います。ここでも、五線上のどこに位置しているのか、音符の場所を目で追いながら、何度もくり返して言って、覚えましょう。

しっかり覚えたら、次の音名を当ててみましょう。



答え

ここまで、出来ましたか?出来るようになったら、さらに進みましょう。次で最後です。

「トロイメライ」のメロディーにチャレンジ

最後にこの記事の学習のまとめとして、実際のピアノの楽譜から、音名を当てる練習をしましょう。

最初に紹介したピアノの楽譜(↓)をもう1度見てみましょう。この楽譜はシューマンの「トロイメライ」という有名な曲です。このメロディーの部分を見て、音名を当ててみましょう。

音符の長さ(リズム)は違うので、この記事で学習した音符の形とは違って見えるかもしれませんが、「音の高さ(=音名)」は、同じです(「音符の長さ」は今後、学習します)。では、チャレンジ!



答え

さて、どうだったかな?ここまでよくがんばったね。

まとめ:ピアノの楽譜の読み方①ト音記号編

ピアノの楽譜は音域が広いため、ト音記号とヘ音記号で表される「大譜表」が使われます。この記事では、ト音記号について学びました。

学習はくり返すことによって定着します。楽譜の読み方を知らなかった人は、ここで紹介した問題を何度かやると段々と覚えてきますし、時間をおいて取りくむこともさらによい学習となります。

音符を読む練習を少しずつ続けると、そのうち、ドレミを読むことが当たり前になり、楽譜が読めるようになります。ひらがな、カタカナ、漢字を覚えるのもそうやって、少しずつ…を続けた結果、当たり前に読めるようになりましたよね。

楽譜が読めるようになっていくと、音楽が身近になり、とても楽しくなりますよ。これからも楽譜を読む練習を続けて、音楽の世界を広げてほしいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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楽譜の読み方(超初心者向け)

ピアノの「ド」の位置を知ろう

「ドレミファソラシド」という言葉、誰もが耳にしたことがあると思います。幼稚園、学校にはピアノが置いてありますし、音楽の時間もありますよね。言葉でなじみのある「ド」ですが、ピアノの鍵盤ではどこにあるのでしょうか。

ここではピアノの鍵盤で、「ド」の位置を学びます。それがすぐに分かるようになれば、「ドレミファソラシ」すべての鍵盤を探すこともできるようになります。

こんにちは!そんな暗い顔をして、どうしたの?
ピアノをやってみたいのだけど、わたし「ドレミ」の場所が全然わからないの。

大丈夫!ピアノが弾ける人も、最初からドレミを知ってる人なんていないよ。まずははじめの1歩、「ド」の音から覚えよう。
うん。「ド」の音を知ることからやってみるよ。

 

鍵盤の「ド」の位置を知ろう

グランドピアノの鍵盤は白鍵(はっけん)と黒鍵(こっけん)の組み合わせで出来ており、全て数えると88鍵あります。これは世界共通で、アップライトピアノも同じです。ピアノに似ている電子ピアノやキーボードは、76鍵や61鍵などのように、少ないものもあります。

「ド」を探そう

鍵盤の「ド」を探してみましょう。幼稚園や小学校で鍵盤ハーモニカを使ったことがある人は、下のような鍵盤を見たことがあると思います。

黒鍵が2つと3つに並んでいますね。「ド」は黒鍵の2つ並びにある左側にあります。まずは「ド」の場所だけ覚えましょう。

なお、「ド」から「シ」まで、黒鍵と白鍵を数えて合計12コあります。それが「1オクターブ」と呼ばれるかたまりとなります。

「ド」の見つけ方、分かりましたか?

たくさんの「ド」を探してみよう

下の鍵盤は実際のピアノの鍵盤と同じ88鍵あるよ。「ド」を全て探してみよう。全部で、いくつあるかな?下に進むと答えがあるよ。



答え

 

「ド」は全部で8コ。全て、見つけられたかな?1番右側の「ド」は見つけるのが難しかったかもしれないね。
この鍵盤を全て数えると88鍵。こんなに沢山の鍵盤があるということは、つまり音の高さが低いものから高いものまで、幅広いということ。これだけ広い音域を持っている楽器はピアノだけなんだよ。

でもこんなに沢山「ド」の音があると、どの「ド」を弾けばいいのか、区別するのに混乱してしまいますよね。だから、まずは自分の体に1番近い場所にある「ド」から慣れていきましょう。

体から1番近い「ド」

ピアノを弾くときは、ピアノのちょうど真ん中にイスを置いて座ります。座った時に自分のおヘソから近い「ド」を探しましょう。実際は、おへソより少し左にあります。◯で囲んだ「ド」がピアノを始めた人たちが最初に習う「基準のド」です。

ちなみに音は、右に行くほど音は高く、左に行くほど低くなります。

基準の「ド」を楽譜で表すと…

 

ト音記号(とおんきごう)」で表す場合

ヘ音記号(へおんきごう)」で表す場合

ト音記号とヘ音記号は、ピアノを習うと必ず最初に習う記号なので、言葉だけでも覚えましょう。上の2つの楽譜では「ド」の表し方が異なりますが、どちらも同じ高さの「ド」(基準のド)を表していることになります。

基準の「ド」以外の高さのドを楽譜で見てみよう

88の鍵盤にはたくさんの「ド」がありました。それを楽譜に表すと下のようになります。

上の楽譜にある全てのドを覚えるのは難しいかもしれませんが、よく見ると、基準のドを中心に、鏡を置いたように上下対称となっていることが分かると思います。今はそれが視覚的に分かればOKです。

また、楽譜にある「1オクターブ高いド」というのは下の鍵盤で説明すると、基準のドより、ひとつ右の「ド」を表します。逆に「1オクターブ低いド」は、基準のドよりひとつ左の「ド」を表します。

まとめ:ピアノの「ド」の位置を知ろう

ここまで鍵盤や楽譜で表す「ド」について説明しました。どんな分野であれ、その道のプロと言われる人でも、最初の1歩があったはずです。同じように、ピアノが弾ける多くの人たちは、最初は「ド」の音から学んだと思います。

鍵盤で「ド」の位置が分かれば、これから他の音も分かるようになっていくよ。
少しずつ分かっていくのが、楽しみ。

ピアノで「ド」をすぐ探せるようになって、ぜひ他の音についても少しずつ、学んでいきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。